COLUMN
お尻が垂れる原因は、筋肉が足りないからではなく「骨盤が開いたまま歩いている」ことです。指導歴6年のトレーナーが、今日からできる歩き方を解説します。
「ヒップアップの運動をしているのに、変わらないんです」
これは、体験トレーニングでいちばん多くいただくご相談です。スクワットもした。動画も見た。それでも鏡に映るお尻は変わらない。そうなると、たいていの方は「回数が足りないのかな」「自分の意志が弱いのかな」と考えます。
でも、原因はそこではないことがほとんどです。
結論からお伝えします。お尻が垂れる原因は、筋肉が足りないからではありません。骨盤が開いたまま歩いているからです。
骨盤には、締まっている状態と開いている状態があります。普段どちらで過ごしているかで、同じ生活をしていても体の見え方は変わります。
骨盤が開いた状態で歩いていると、本来使われるはずの筋肉が使われないまま素通りしてしまいます。
そして脚は外側へ広がっていきます。膝が外を向き、太ももの外側だけが張ってくる。体重は変わっていないのに、脚が太く見えるのはこのためです。
お尻も同じで、使われない場所は少しずつ下がっていきます。「垂れてきた」と感じるとき、その多くは筋肉が減ったのではなく、使われていない時間が積み重なった結果です。
逆に、骨盤が締まって固定されるとどうなるか。
同じように歩いているだけでも、下腹・お尻の上部・内ももに力が入るようになります。特別なことは何もしていません。使う場所が変わっただけです。
ジムのマシンを思い出してみてください。多くのマシンは「座って行う」形をしています。あれは楽をするためではなく、骨盤を固定するためです。骨盤が動かない状態を作って、狙った筋肉に効かせる。マシンはそのための道具です。
そして同じことは、器具がなくても、自宅でもできます。
力を入れっぱなしにする必要はありません。「締める感覚」を思い出すだけで十分です。締めると骨盤が引き締まり、脚がまっすぐ起きてきます。
普段、私たちは膝から前に脚を出して歩いています。これを、脚の付け根(股関節)から動かす感覚に変えます。
この2つを意識するだけで、歩いている時間がそのままトレーニングになります。新しく時間を作る必要はありません。通勤も、買い物も、送り迎えも、すべてその時間になります。
ここが、いちばんお伝えしたいところです。
意識して歩いても、少し経つと無意識のうちに元の歩き方に戻ります。ほぼ全員がそうなります。私自身もそうでした。
でも、それでいいのです。
大事なのは、戻らないことではなく、「あ、戻ってた」と気づいてまた意識することです。これを繰り返しているうちに、意識しなくてもその歩き方になっていきます。体に染みつく、という状態です。
「今日は3回思い出せた」で十分な一歩です。
回数を増やす前に、まず歩き方から。運動が苦手な方ほど、ここから始めるのが近道だと考えています。
※ 体調や持病に不安がある方は、無理をせず医師にご相談ください。効果の感じ方には個人差があります。
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