COLUMN

お尻が垂れる本当の原因は、筋肉不足ではありません

美尻・姿勢改善2026年8月20日伊藤 周弥

お尻が垂れる原因は、筋肉が足りないからではなく「骨盤が開いたまま歩いている」ことです。指導歴6年のトレーナーが、今日からできる歩き方を解説します。

「ヒップアップの運動をしているのに、変わらないんです」

これは、体験トレーニングでいちばん多くいただくご相談です。スクワットもした。動画も見た。それでも鏡に映るお尻は変わらない。そうなると、たいていの方は「回数が足りないのかな」「自分の意志が弱いのかな」と考えます。

でも、原因はそこではないことがほとんどです。

お尻が垂れる原因は、筋肉不足ではありません

結論からお伝えします。お尻が垂れる原因は、筋肉が足りないからではありません。骨盤が開いたまま歩いているからです。

骨盤には、締まっている状態と開いている状態があります。普段どちらで過ごしているかで、同じ生活をしていても体の見え方は変わります。

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骨盤が開くと、何が起きるのか

骨盤が開いた状態で歩いていると、本来使われるはずの筋肉が使われないまま素通りしてしまいます。

  • 下腹が使われない
  • お尻の上のほうが使われない
  • 内ももが使われない

そして脚は外側へ広がっていきます。膝が外を向き、太ももの外側だけが張ってくる。体重は変わっていないのに、脚が太く見えるのはこのためです。

お尻も同じで、使われない場所は少しずつ下がっていきます。「垂れてきた」と感じるとき、その多くは筋肉が減ったのではなく、使われていない時間が積み重なった結果です。

締まると、同じ動作でも効き方が変わります

逆に、骨盤が締まって固定されるとどうなるか。

同じように歩いているだけでも、下腹・お尻の上部・内ももに力が入るようになります。特別なことは何もしていません。使う場所が変わっただけです。

ジムのマシンを思い出してみてください。多くのマシンは「座って行う」形をしています。あれは楽をするためではなく、骨盤を固定するためです。骨盤が動かない状態を作って、狙った筋肉に効かせる。マシンはそのための道具です。

そして同じことは、器具がなくても、自宅でもできます。

今日からできること

1. 歩くとき、お尻の穴をきゅっと締める

力を入れっぱなしにする必要はありません。「締める感覚」を思い出すだけで十分です。締めると骨盤が引き締まり、脚がまっすぐ起きてきます。

2. 膝からではなく、股関節から脚を出す

普段、私たちは膝から前に脚を出して歩いています。これを、脚の付け根(股関節)から動かす感覚に変えます。

この2つを意識するだけで、歩いている時間がそのままトレーニングになります。新しく時間を作る必要はありません。通勤も、買い物も、送り迎えも、すべてその時間になります。

すぐ元に戻ります。それで大丈夫です

ここが、いちばんお伝えしたいところです。

意識して歩いても、少し経つと無意識のうちに元の歩き方に戻ります。ほぼ全員がそうなります。私自身もそうでした。

でも、それでいいのです。

大事なのは、戻らないことではなく、「あ、戻ってた」と気づいてまた意識することです。これを繰り返しているうちに、意識しなくてもその歩き方になっていきます。体に染みつく、という状態です。

「今日は3回思い出せた」で十分な一歩です。

まとめ

  • お尻が垂れる原因は、筋肉不足ではなく骨盤が開いたまま歩いていること
  • 骨盤が開くと、下腹・お尻の上・内ももが使われないまま脚だけが広がる
  • お尻を締めて、股関節から歩く。それだけで歩行がトレーニングになる
  • すぐ元に戻ってかまわない。気づいてまた意識する、の繰り返しで身につく

回数を増やす前に、まず歩き方から。運動が苦手な方ほど、ここから始めるのが近道だと考えています。

※ 体調や持病に不安がある方は、無理をせず医師にご相談ください。効果の感じ方には個人差があります。

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